JCMSA塾No.4 リピート対策

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なぜリピート対策が重要なのか?

治療院の経営を安定させるためには、新規患者の獲得だけでなく、既存患者のリピート率を向上させることが不可欠です。

リピート率が低いと、常に新規集客に頼ることになり、広告費や集客コストが増大します。しかし、リピート率が高ければ、

  • 安定した売上を確保できる
  • 広告費を削減できる
  • 患者との信頼関係を深められる

という大きなメリットがあります。

リピート率を向上させる3つの戦略

1. 施術の継続が必要な理由を伝える

多くの患者さんは、「1回の施術で治る」と思い込んでしまいがちです。しかし、実際には継続的な治療が必要なケースがほとんどです。

初回の施術時に、適切な治療計画を提示する
  • 「この施術を○回継続することで、根本改善が期待できます」
  • 「間隔が空くと効果が薄れてしまうので、定期的な施術をおすすめします」
改善までのプロセスを明確に伝える
  • ビフォーアフターの写真を見せる
  • 施術の進捗を患者さんと共有する

2. 来院しやすい仕組みを作る

患者さんが継続的に通院するためには、通いやすい環境を整えることが大切です。

予約システムの最適化
  • LINEやオンライン予約を導入し、簡単に予約できるようにする
  • 予約のリマインド通知を送る
継続しやすい料金プランの導入
  • 回数券や定額制(サブスクリプション)の導入
  • 例:「6回分まとめて購入すると1回無料」
通院の習慣化を促す
  • 施術後に次回の予約を入れてもらう
  • 「次回は○日後が最適です」と明確に伝える

3. 患者さんとの関係を深める

患者さんがリピートするかどうかは、「この治療院に通い続けたい」と思えるかどうかにかかっています。

コミュニケーションを大切にする
  • 施術中の会話を大切にし、患者さんの悩みや日常の変化を把握する
  • 患者さんに合ったセルフケア方法を提案する
LINEやハガキで定期フォロー
  • 施術後のフォローアップメッセージを送る
  • 誕生日や季節の変わり目に「お身体の調子はいかがですか?」と連絡する
紹介キャンペーンを実施する
  • 「ご家族やお友達を紹介していただいた方に、次回施術の割引!」
  • 患者さんに口コミを書いてもらうことで、信頼感を高める

リピート率向上の成功事例

ある治療院では、以下の施策を取り入れたことで、リピート率が30%から60%に向上しました。

  • 初回施術時に「3ヶ月間の治療プラン」を提示
  • LINEを活用して予約リマインドを実施
  • 回数券を導入し、通いやすい価格設定に変更
  • 定期的にフォローアップメッセージを送る

まとめ

治療院の経営を安定させるためには、新規集客だけでなく、リピート率を向上させることが不可欠です。

  1. 施術の継続が必要な理由を伝える(治療計画の提示、改善プロセスの可視化)
  2. 来院しやすい仕組みを作る(予約の最適化、回数券の導入、次回予約の促進)
  3. 患者さんとの関係を深める(コミュニケーション強化、フォローアップ、紹介キャンペーン)

これらの施策を実施することで、患者さんに「通い続けたい」と思ってもらえる環境を整え、安定した経営基盤を築くことができます。

一般社団法人日本治療院経営サポート協会では、リピート率向上のための具体的な施策を提供しています。ぜひ取り入れてみてください!

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