JCMSA塾No.1 休眠対策について

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休眠患者を放置していませんか?

治療院経営において、休眠患者の存在を無視するのは非常にもったいないことです。多くの院では、新規集客に力を入れる一方で、一度来院した患者さんとの関係を疎かにしがちです。しかし、実際には休眠患者こそ、最も効率よく再来院につなげることができるターゲットなのです。

休眠患者が生まれる理由

休眠患者の多くは、実は院に不満を持って離れていったわけではありません。一般的に、患者が通院をやめる理由には以下のようなものがあります。

症状が改善したと感じた
  • 一定の改善が見られたため、通院の必要性を感じなくなった。
日常生活が忙しくなった
  • 仕事や家庭の事情で通院の時間が取れなくなった。
通院の優先度が下がった
  • 治療の重要性を忘れてしまい、通院の習慣がなくなった。
経済的な理由
  • 予算の都合で通院を継続できなくなった。
気まずさを感じた
  • 予約をキャンセルしてしまったり、期間が空いてしまったことで、なんとなく通いづらくなった。

上記の理由からもわかるように、多くの休眠患者は「何となく」来院しなくなっているだけであり、適切なアプローチをすれば再び戻ってきてもらえる可能性が高いのです。

休眠患者を呼び戻す3つのアプローチ

休眠患者を再来院へと導くためには、以下の3つのアプローチを活用するのが効果的です。

1. 定期的なフォローアップ

DM(ダイレクトメール)やハガキの送付

  • 「最近お身体の調子はいかがですか?」といったメッセージを添え、優しいトーンでアプローチ。
  • 定期的なニュースレターや院のお知らせを送ることで、関係を維持する。

LINEやメールを活用する

  • 「以前通院されていた○○様に特別なご案内です!」
  • 「通院間隔が空いてしまうと、症状が戻ることがあります。ぜひまたお越しください。」
  • 休眠期間が長い患者には、特別割引や無料カウンセリングの案内を送る。

2. 来院しやすい環境作り

気軽に戻れる雰囲気を作る

  • 「しばらく来られていない方も大歓迎です!」
  • 「以前通われていた方限定で、初回割引をご用意しました。」
  • キャンセルや間隔が空いたことを責めるような表現は避け、気軽に戻れる雰囲気を大切にする。

柔軟な予約システムの導入

  • LINEやオンライン予約を活用し、いつでも気軽に予約できる仕組みを整える。
  • 土日や夜間の診療枠を増やし、忙しい患者さんでも通いやすくする。

3. 休眠患者専用のキャンペーンを実施

特別オファーの提供

  • 休眠患者向けに「復活キャンペーン」などを実施し、再来院のきっかけを作る。
  • 例:「1年以上ぶりの来院で、施術料20%オフ!」
  • 「○月○日までにご予約の方に、無料ストレッチアドバイスをプレゼント!」

再来院時の特典

  • 施術後に「継続して通院すると得られるメリット」をしっかり伝え、リピートにつなげる。
  • 例えば、「3回通うことで、より長持ちする施術が可能になります。」といった具体的な情報を伝える。

休眠患者へのアプローチは低コストで高効果

休眠患者を呼び戻す施策は、新規集客と比べて圧倒的にコストパフォーマンスが高いのが特徴です。新規集客には広告費やマーケティングコストがかかりますが、休眠患者へのアプローチはすでに関係性があるため、少ない労力で大きな効果を得ることができます。

新規集客 vs 休眠患者アプローチのコスト比較

項目新規集客休眠患者アプローチ
広告費高額低コスト(DMやLINE)
成約率低い(初めての接触)高い(関係性あり)
負担施術の説明が必要来院しやすい環境を整えるだけ

まとめ

休眠患者を活用することで、新規集客に依存せず安定した治療院経営が可能になります。大切なのは、休眠患者の存在を忘れずに、定期的なフォローアップを行うこと。そして、患者さんが「また行こう」と思えるきっかけを提供することです。

一般社団法人日本治療院経営サポート協会では、治療院経営者の皆さんが休眠患者を活用して経営を安定させるための具体的な手法を提供しています。ぜひ、今すぐ取り組める施策から始めてみてください!

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