
事業の失敗から学んだ「本当に大切なこと」
私はかつて事業に失敗した経験があります。その原因は「事業において最も大切なこと」を見落としていたからでした。
中学2年生の時に『金持ち父さん、貧乏父さん』を読んだことをきっかけに起業を志し、大学卒業前に事業を開始しました。しかし、ビジネスの知識も経験もないまま突き進んだ結果、3年経たずに廃業することになります。
当時の私は「売上を上げること」だけを追いかけ、顧客との関係性を築くという視点を持っていませんでした。毎月の支払いに追われ、新規顧客獲得に奔走し、精神的・肉体的にも限界を迎えていました。
ダン・ケネディの教えとの出会い
失敗を経てサラリーマンとして働きながらも、経営を学び続けていた私は、アメリカのマーケティングの権威・ダン・ケネディの「事業における唯一最大の資産は、顧客との関係性である」という言葉に衝撃を受けました。
この一文が、私の経営に対する考え方を一変させました。
「今の売上だけを追うのではなく、既存の顧客との関係を大切にし、長期的なつながりを築くことこそが、事業を成長させる鍵だ」と気づいたのです。
治療院業界でのマーケティング支援
製薬会社で働いていた頃、整形外科の取引先を通じて接骨院・整骨院の先生と交流を持ち、治療院の経営課題を目の当たりにしました。
「多くの治療院経営者が新規集客にばかり注力し、休眠患者との関係を活用できていない」
この現実を知った私は、自らの経験を活かし、治療院のマーケティング支援に乗り出しました。治療院経営における「顧客との関係性」を強化することで、売上の安定と長期的な成長を実現できると確信したのです。
休眠患者との関係性の重要性
多くの治療院は、現在通っている患者には熱心に対応する一方で、過去に通っていた「休眠患者」へのフォローをしていません。しかし、休眠患者は既に関係性があるため、新規患者よりも再来院のハードルが低く、適切なアプローチをすれば戻ってくる可能性が高いのです。
「休眠患者との関係性を活かすことができれば、治療院経営はもっと安定し、無理に新規集客に依存する必要はなくなる」
この考えを軸に、私は治療院経営者向けのマーケティング支援を展開しています。
治療院経営者へのメッセージ
もしあなたが新規集客に頼りすぎて疲弊しているなら、一度立ち止まって考えてみてください。あなたの治療院には、既に関係性を築いた患者さんがいます。その関係性を大切にし、継続的にコミュニケーションを取ることで、治療院経営はもっと安定し、持続的な成長が可能になります。
私は、治療院経営者が「目先の売上」ではなく「長期的な顧客との関係性」に目を向けることで、より安定し、成長できる経営へと導くサポートを続けています。